[時事ジャーナル]

世界国会議員 ‘平和の旗’を掲げる

UPF, 12月1日 アメリカワシントンDCで ‘世界平和国会議員連合’ 結成

人類歴史は、いわゆる戦争史であるとも言える。有史以来世界では戦争や紛争、破壊が絶えなかった。

2016年にも火薬の煙が地球のあちこちを覆っている。イラク政府軍は10月17日、イスラム国（IS）の拠

点都市イラクモスル（Mosul）奪還作戦に入った。政府軍総攻勢で1万人を超える避難民が発生し、100

万人に達する住民がモスルに抑留されて恐怖に震えている。朝鮮半島も、北朝鮮の核実験などで不安な

のは同じだ。

政治的な目的であれ、経済的略奪であれ、宗教的葛藤であれ、戦争と紛争の原因は、地雷原のように潜

んでいる。毎年ノーベル平和賞受賞者が選ばれ、今年は52年間続いた反政府勢力のコロンビア革命軍と

の内戦を終わらせるための努力が認められたフアン・マヌエル・サントス、コロンビア大統領が受賞の

栄誉に輝いた。

しかし、地球の平和は、遼遠である。いくつかの平和主義者や団体の献身だけでは、とうてい成される

ものではない。そのような面で世界の政治家たちが平和のために旗をあげ、団体結成に乗り出して注目

されている。

その最初のスタートは、韓国から始まった。去る2月15日、ソウル汝矣島国会で‛世界平和国会議員連合‘

（世界議員連合）の創立支持決議行事が開かれたのだ。この行事には、世界40カ国以上から来た国会議

員150人とジャーナリスト、宗教指導者など、世界60カ国以上で約450人が参加した。韓国ではジョンウィ

ファ当時国会議長、ジョンガプユン国会副議長、ジョンテイク韓国外交協会会長などが参加して、祝辞

した。世界議員連合は天宙平和連合（UPF・Universal Peace Federation）の主導で、現在、全世界の地

域別に創立大会を行っている。このプロジェクトは、UPF創設者である文鮮明総裁の聖和（死亡）4周年

を記念して行われている。

10月10日パラグアイの首都もアスンシオンで開かれた世界平和国会議員連合中南米圏創立式©UPF提供

去る2月に国会で創立され支持決議行事開く

世界議員連合は、未来世代の永久なる平和のために全世界の国会議員の単一組織が必要だという認識

で発議された。領土紛争と民族対立、暴力的過激主義、貧困と飢餓、核拡散など世界の平和を妨げる脅

威に共に対処していこうという趣旨だ。

まず、アジア・オセアニア圏の世界議員連合は7月28日から30日までネパール首都カトマンズで国際指

導者会議（International Leadership Conference・ILC）の行事を通じて創立式を開催した。当時の行事に

は、シャルマ・オリ・ネパール首相夫妻、ケサイ・ノート前マーシャル諸島共和国大統領、アノテ・ト

ン・キリバス大統領が出席した。また、ホセ・デベネチア元フィリピン国会議長、トーマス・ウォルシ

ュUPF世界会長をはじめとするインド・オーストラリア・ニュージーランド・インド・タイなど29カ国

の国会議員まで合わせ、約500人が参加した。韓国ではベグァンドク・セヌリ党議員とイムジョンソン

共に民主党の議員が参加した。韓鶴子UPF総裁の基調演説を代読した文姸娥世界平和女性連合世界会長

は「平和は暴力的紛争と葛藤がない状態だけでなく、調和とバランス、相互への尊重と利他主義によっ

てなされる」とし「世界国会議員らが平和のために協力すれば、この世界を変えることができるでしょ

う」と強調した。

世界議員連合の西・中央アフリカ圏創立式は8月8日から10日までブルキナファソのワガドゥグで開催さ

れたILCの行事を通して行われた。当時の行事には、ナイジェリア・コンゴ民主共和国・セネガル・ギ

ニア・ガーナ・ガボンなど24カ国の国会議員160人と前・現職の長官10人など約400人が参加した。デオ

クンダ・トラオレ前マリ大統領は祝辞の場で「人類は相互に連結しており、国を超えて共通の法を通し

て人を守っていかなければならない」とし「平和と発展は同義語である。平和のない発展はなく、発展

のない平和はありえない。貧困は資源がないゆえに起こるのではなく、指導者が正しく立っていないた

めに生じるものである」と力説した。

9月7日から9日まで‛議会の母（Mother of Parliament）‘と呼ばれるロンドンの国会議事堂では、欧州・ユ

ーラシア・中東・北アフリカ圏の世界議員連合の創立式が開かれた。当時、アルフレッド・モイジウ

前アルバニア大統領、ファトミル・セイディウ前コソボ大統領、文善進UPF世界会長などが出席した。

また、イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・デンマーク・ハンガリー・トルコなどから国会議員と

宗教指導者など、40カ国から約150人がその場を共にした。アルフレッド・モイジウ前アルバニア大統

領は当時の懇談会で「ある問題が両国で生じたとき、政治家たちがお互いに議論できることが問題解

決の近道である」とし、平和のための政治家たちの集まりの重要性を強調した。特にヒルリク・バル・

イスラエル国会議長は、「中東で今、深刻な問題の一つは、イスラエルとパレスチナ問題」であるとし

「その解決策として、イスラエルとパレスチナが文書化された約束を実践していかなければならない」

と述べた。