Title | [世界日報][特別寄稿]朴槿恵大統領に望む | |||
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Date | 2013-03-10 | Hit | 8289 |
強い大韓民国を作りあげるために、
安保システムを革新的に改善しなければならない まず、第18代大統領に就任された朴槿恵大統領にお祝いの辞を申し上げます。国政の全分野で大統領としてする
べきことが多いですが、最も急がれる分野は、大韓民国の国運を決定する安保分野であるでしょう。
今、私たちを取り巻く米国、日本、中国、ロシアなどの周辺強大国の軍事的力関係の変化をはっきりと認識しなければなりません。
大韓民国は5000年の歴史で930回もの侵略にあったが、このような侵略の中でも国権を失うことなく、独自の歴史と文化、
伝統を受け継いで来ました。これが可能だったのは先祖たちの知恵のおかげです。私たちの先祖たちは、天を敬い、平和を愛し、
その平和を守るために戦争に備えました。戦争に備えていない場合には、必ず侵略にあったからです。これが先祖たちが
私たちに与える歴史的教訓です。
今日、周辺の強大国との力学関係の中で、残念ながら大韓民国は安保不安が加重されている状況です。 2010年天安艦爆沈と
延坪島砲撃以後、南北の軍事的対峙の状況は最高潮に達しました。私たちの友好国である米国は、経済危機による軍備削減を
続けており、それに反して、中国は軍備増強と軍事訓練の強化など、すでに軍事武装化を開始しました。日本も同様であり、
ロシアのウラジーミル·プーチン政権も軍事力を強化してきました。
最近、北朝鮮は世界が懸念していた3回目の核実験に成功し、核弾頭を装着する短距離·長距離ミサイルを保有しています。
北朝鮮の破格的な行歩は、東北アジア地域を越えて、米国本土までも脅かす水準です。去る19日には、スイスのジュネーブで
開かれた国連軍縮会議で北朝鮮代表が大韓民国に対して"最終破壊"という発言をして世間を騒がし、国民を憤怒させました。
今、韓半島をめぐる北東アジアは、各国の軍備競争を越えて一触即発で戦始状況というレベルです。結局、大韓民国の
安全保障の脅威はますます深刻化しているが、大韓民国は自主国防の力量を備えていないまま安保危機の荒波の中に置かれているのです。
だからといって、絶望的なわけではありません。世界には周辺強大国に比べて小さいが強い国があります。特にスイスと
イスラエルが大韓民国に示唆するところが大きい。この二つの国は小さいけれど強い国です。周辺の強大国の間で生き残る
ために万全の準備を備えています。持続的に軍備を増強し、軍事力を強化するために、安全保障システムの変化を図りました。
2011年度、大韓民国国民総生産(GNP)は1兆1800億ドルになり、国防は293億ドルを支出しています。それに比べて、
スイスはGNP2074億ドルに国防費が54億ドルです。大韓民国の経済規模がスイスよりも4倍以上大きく、国防費の支出額は
6倍大きい。イスラエルも同じです。スイスとイスラエルが国防費をより費やしたから強いわけではありません。
少ない予算でも強力な安保体制を運用することができる革新的なシステムを定着させたのです。
その例として、スイスとイスラエルの両方に現役の予備軍として強力な民兵を組織しました。予備軍と現役の区別がない
予備軍制度を運営しているので、現役職業軍人の数が少なく、コストもまた少なくてすむのです。ここで削減された
国防予算を最新の武器の購入に大々的に投資しました。相対的に不足している兵力を補完するために、軍の近代化事業に
惜しみない投資をしたのです。
そして、スイスとイスラエルは予備軍や一般国民に軍事兵器に触れることのできる機会を増やし、予備軍に武器を支給して
戦争に備えました。さらに、イスラエルは、男性だけでなく、女性にも2年間義務的に軍服務をすることにしました。
国家安全保障に男女に違いはないということです。全国民が国防の義務を通して国家観を確立して安保意識を強化しました。
結局、スイスとイスラエルが小さくても強い国になった背景には、革新的な安全保障システム定着のための国民全体の
社会的合意がなされたことにあります。
強い大韓民国を作ることは選択にかかっています。大統領の選択、そして国民の選択が強い大韓民国を作るための選択が、 大韓民国が自ら周辺の強大国の間で自主的に平和と繁栄の新時代を開いていくでしょう。
まさしく大韓民国は、政治、経済、社会、文化、芸術、国防などすべての分野で"強い大韓民国"に跳躍する転機を迎えています。
この重要な時期に、朴槿恵大統領が就任する日です。大韓民国初の女性大統領という修飾語よりも大韓民国初の強い大統領という
呼称が一緒に伴うことを願います。
”強い大韓民国汎国民運動本部”の共同議長文國進 |
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