「韓国宗教の理想世界実現」というテーマで開催された今回のセミナーは、世界平和統一家庭連合の天一国基元節1周年を記念して、各宗団の理想世界実現への方法を共有する場として準備された。開会式でユ・ギョンソク韓国宗教協議会会長は、 「真の平和世界をつくることが宗教の使命だとしたなら、経典研究や宗教的な儀式よりも現実の中で呻く人類を救い、平和な世界を実現するために、より実践的な努力と連帯を作っていかなければならない」と強調し、ソン・デオ世界平和教授協議会会長は、 「もし宗教が‘理想の世界’という鍵を手放してしまったら、人類はおそらく暴力が支配する‘動物農場’で暮らすこととなるだろう。理想世界という宗教の教えとその希望こそ、あらゆる不条理と葛藤、罪と混乱に満ちた現実世界の政治、経済、社会、文化、教育などのすべての分野の'生命の水'になるだろう」と挨拶のメッセージを伝えた。

第1部のセミナーでは、 4つの宗団の理想世界実現のための発表が行われた。円仏教では、円光大学のキム・ドゴン教授が円仏教の理想論の意味と解釈の方向というタイトルで「円仏教の理想論は、単なる宗教的な理想世界だけの話をしているわけではない。当時の不条理な現実を変革させようとする強いエネルギーを集めるための理想論である。当時の後天開闢思想と弥勒思想が、その思想的基盤となっており、弥勒管とヨンファ回想論に理想社会の円仏教だけの特徴が盛り込まれている。また、韓国のイスラム教シンマンジョン理事長は、イスラム教徒の理想世界の実現の方策として「イスラムは、理想世界の実現のために現世での人生を人類創造の目的に合わせて共生と共栄を信仰の基礎とするようにしている。神が人類を多数の種族や民族に異なる創造された原理は、現世での共生と共栄の実践を通した理想世界を実現することができるようにするためだった」と発表した。

大倧敎のヤン・ジョン宗務員長は、大倧敎の理想世界の実現に関して 「大倧敎の教義は'弘益人間の理化世界で人間の世界を化成弘済すること」であると説明した。

鮮文大学のキム・ハンジェ教授は 世界平和統一家庭連合の理想世界の実現論として「世界平和統一家庭連合の理想世界は、天一国,すなわち天宙平和統一国である」とし「天一国は、文字通り有形、無形の実体世界、つまり肉と霊の世界をひとつに合わせた天宙が平和と統一のなされた世界、神の下の世界一家族（ One Family under God ）である」と定義した。

さらに、第2部セミナーでは、世界平和教授協議会が主管して大戦隊 大学のチェ・ビョンファン教授を座長に「世界平和統一家庭連合の基元節の神学的・宗教的考察」というテーマで行われた。清心神学大学院大学キム・ジンチュン総長は基元節の神学的・比較宗教学的考察を通じて​​「 基元節は、実体的天一国の始発と起源となる日であり、基元節の重要なテーマは、天一国とは実体的天一国であり、 基元節は"みな成し遂げた！”というみ言 の基礎・土台の上に立っている。」

鮮文大学ジョ・ウンテ教授は「天一国と基元節の意義と課題」で、「国際祝福結婚の範囲を拡大して、宗教内の家庭連合の食口間の祝福結婚式の領域を広げて、他の宗教人との多宗教、多文化祝福結婚を成し、北朝鮮住民とも多文化家庭を量産しなければならない」と提案した。

また、統一教会の名節のお祭り化を図り、大衆化やイメージ改善に貢献し、基元節を成就することによって、未来に来る終末世界の中心になければならないだけに、聖職者を中心とした食口共同体を形成して、全食口の主体的力量を発揮できるモデル的共同体の形を備えなければならない」と発表した。続いて鮮文大学のジュ・ジェワン教授と清心大学院ファンジンス教授の論表と討論の順で進行された。

今回の宗教の学術セミナーでは、各エンドポイントが追求する理想世界の実現の方法論を発表し、討論を通じて、近所の終端を理解する場になった。今回のセミナーをきっかけに、韓国宗教界が和解と協力を模索する機会となることを期待する。

今回の宗教学術セミナーは、各宗団が追求する理想世界の実現の方法論を発表して討論することを通じて、隣の宗団を理解する場になった。今回のセミナーをきっかけに、韓国宗教界が和解と協力を模索する良い機会となることを期待する。